平成１６年度　高冷地水稲生育速報（第４報）

中山間農業技術研究所　

１．生育概況（７月６日）

品種名	年度	草 丈		茎 数			葉　色			葉 齢
		cm		本/�u		葉色板		SPAD値
ひとめぼれ	本年	56.7	(109%)	548	( 97%)	4.9	(-0.3)	38.9	(+0.2)	9.3	(+0.1)
	前年	52.5		474		4.6		36.9		8.9
	平年	52.0		563		5.2		38.7		9.2
コシヒカリ	本年	64.2	(114%)	588	( 98%)	4.9	(-0.3)	39.3	(-0.4)	9.3	(-0.2)
	前年	56.0		440		4.3		38.1		9.4
	平年	56.2		600		5.2		39.7		9.5
たかやまもち	本年	58.1	(107%)	475	( 81%)	4.9	(-0.4)	37.9	(-0.8)	9.5	(-0.1)
	前年	56.0		431		4.7		37.9		9.7
	平年	54.3		583		5.3		38.7		9.6
ひだほまれ	本年	59.8	(109%)	455	(102%)	4.6	(-0.4)	38.5	(+0.3)	9.5	(-0.4)
	前年	60.0		355		4.3		35.9		9.5
	平年	55.0		445		5.0		38.2		9.9

栽培条件：移植５月1８日　栽植密度22.2株/�u　１株４本稚苗移植　基肥N=0.5kg/a

平 年 値：過去５年間の平均値

 (   )内の数値は対平年値

２．生育状況と当面の管理

1)生育状況

　  現在、ほとんどの品種で最高分げつ期と思われる。茎数は平年よりやや少ないが、すでに有効茎数を確保しており、生育量はほぼ回復したといえる。葉色の低下が始まっているが、草丈の徒長は依然として続いている。

2)病害虫等の発生状況

　  イネツトムシやイネドロオイムシの食害は終息したが、イネアオムシやヨコバイ類の発生が続いており、ともに若齢幼虫が多発している。また、コシヒカリ等には紋枯病が発生している。

3)今後の管理

　  依然として徒長気味の生育なため、ケイ酸資材の追肥は必ず行いたい。また、「ひとめぼれ」、「コシヒカリ」、「ひだほまれ」については、今のうちに中干しを徹底したい。

　  所内の５月１８日移植（稚苗）「はなの舞い」は幼穂長が３．５ｍｍ、「たかやまもち」は０．９ｍｍ（予想出穂期７月３１日、平年比＋２日）であることを確認した（７月６日）。

　  地域やほ場により生育はかなり異なると思われるので、穂肥の時期や施用量に注意し、幼穂長を確認したうえで生育にあわせた穂肥を施用すべきである。

＜参考＞　前回（６月２９日）の生育概況
品種名	年度	草 丈		茎 数			葉　色			葉 齢
		cm		本/�u		葉色板		SPAD値
ひとめぼれ	本年	42.5	( 99%)	507	( 94%)	5.3	(+0.1)	42.1	(+2.1)	8.5	(+0.1)
	前年	47.0		477		5.2		41.1		8.2
	平年	42.9		542		5.2		40.0		8.4
コシヒカリ	本年	52.9	(119%)	558	( 95%)	5.3	(+0.1)	42.1	(+2.4)	8.3	(-0.5)
	前年	47.4		431		5.3		41.9		8.8
	平年	44.3		588		5.2		39.8		8.8
たかやまもち	本年	47.1	(107%)	445	( 75%)	5.2	(+0.0)	40.9	(+1.2)	8.6	(-0.2)
	前年	49.4		442		5.1		40.6		9.0
	平年	44.1		594		5.2		39.7		8.8
ひだほまれ	本年	47.8	(106%)	423	( 90%)	4.7	(-0.3)	39.7	(+1.6)	8.5	(-0.6)
	前年	52.4		362		5.0		40.4		8.8
	平年	44.9		468		5.0		38.1		9.1

中山間農業技術研究所

TEL 0577-73-2029

FAX 0577-73-2751