平成１６年度　高冷地水稲生育速報（第７報）

中山間農業技術研究所　

１．生育概況（７月２７日）

品種名	年度	草 丈		茎 数			葉　色			葉 齢
		cm		本/�u		葉色板		SPAD値
ひとめぼれ	本年	84.1	(111%)	504	( 99%)	4.6	(+0.1)	36.6	(+1.9)	−
	前年	70.0		463		4.5		32.5		−
	平年	76.0		510		4.5		34.7		−
コシヒカリ	本年	86.9	(108%)	535	(106%)	4.5	(+0.4)	37.9	(+4.6)	−
	前年	74.7		414		4.0		33.4		−
	平年	80.7		506		4.1		33.3		−
たかやまもち	本年	−		−		5.2	(+0.1)	40.6	(-2.7)	−
	前年	−		−		4.9		36.9		−
	平年	−		−		5.1		37.9		−
ひだほまれ	本年	86.3	(105%)	350	( 98%)	4.1	(-0.7)	34.4	(-2.7)	−
	前年	81.0		331		4.5		34.9		−
	平年	82.2		356		4.8		37.1		−

栽培条件：移植５月1８日　栽植密度22.2株/�u　１株４本稚苗移植　基肥N=0.5kg/a

平 年 値：過去５年間の平均値

 (   )内の数値は対平年値

２．生育状況と当面の管理

1)生育状況

　  依然として各品種とも草丈が、平年値より高くなっている。

　  茎数は、無効分げつによる減少にともない「ひとめぼれ」「ひだほまれ」の両品種で平年並みの値となった。「ひだほまれ」では穂肥施用後も葉色（葉色板、SPAD値）の値が低いまま経過している。

2)病害虫等の発生状況

　  降雨もなく気温が高い日が続いているが、イモチ病は徐々に拡大し続けており、「ひとめぼれ」では上位葉にも病斑が見られるようになった。また、所内においても斑点米の原因となるカメムシ類が見受けられるようになった。

3)今後の管理

　  快晴が続いているので、出穂前後に水を切らさぬよう常時湛水状態で管理する。「ひとめぼれ」については、上位葉まで葉いもちが進行しているので、必ず穂いもち防除を実施すること。

　  飼料用トウモロコシのほ場にはカメムシ類が多いので、近隣のほ場では特に注意したい。イネの傾穂〜黄熟期の間に刈り取りがおこなわれた場合には、あらためてカメムシ類の防除をおこなう（各種粉剤またはスタークル粒剤施用）。

4)その他（参考）

　  所内ほ場では、６月上旬定植の大豆（エンレイ）が７月２５日に開花期となった。最近、降雨がないため、畝間灌水をおこなうと良い。

＜参考＞　前回（７月２０日）の生育概況
品種名	年度	草 丈		茎 数			葉　色			葉 齢
		cm		本/�u		葉色板		SPAD値
ひとめぼれ	本年	76.4	(112%)	532	(105%)	5.1	(+0.5)	39.0	(+3.9)	11.0	(+0.3)
	前年	64.0		466		4.1		33.3		10.3
	平年	68.3		506		4.6		35.1		10.7
コシヒカリ	本年	79.6	(108%)	573	(107%)	4.2	(-0.1)	35.4	(+1.4)	10.9	(-0.1)
	前年	69.4		427		4.5		34.7		10.7
	平年	73.4		536		4.3		34.0		11.0
たかやまもち	本年	−		−		5.2	(+0.0)	40.3	(-2.3)	11.3	(+0.0)
	前年	−		−		5.3		39.3		11.2
	平年	−		−		5.2		38.0		11.3
ひだほまれ	本年	78.4	(106%)	402	(104%)	4.4	(-0.4)	34.3	(-2.0)	11.5	(-0.2)
	前年	73.6		349		5.0		37.3		10.8
	平年	73.9		387		4.8		36.3		11.7

中山間農業技術研究所

TEL 0577-73-2029

FAX 0577-73-2751