平成16年度 高冷地水稲生育速報(第1報)

 

中山間農業技術研究所 

1.生育概況(6月15日)

品種名

年度

草 丈

 

茎 数

 

 

葉 色

 

 

葉 齢

 

cm

 

/u

 

葉色板

 

SPAD値

 

 

ひとめぼれ

本年

28.9

(117%)

231

( 71%)

4.9

(-0.1)

38.9

(+0.4)

6.0

(-0.3)

 

前年

24.1

 

348

 

5.3

 

41.0

 

6.3

 

 

平年

24.6

 

326

 

5.0

 

38.5

 

6.3

 

コシヒカリ

本年

30.4

(113%)

295

( 89%)

4.9

(-0.0)

36.5

(+0.2)

6.0

(-0.6)

 

前年

26.6

 

282

 

4.8

 

36.8

 

6.5

 

 

平年

26.9

 

330

 

4.9

 

36.3

 

6.6

 

たかやまもち

本年

29.2

(106%)

238

( 69%)

4.8

(-0.1)

35.5

(-1.9)

6.1

(-0.6)

 

前年

28.9

 

300

 

4.8

 

36.6

 

6.9

 

 

平年

27.6

 

342

 

4.9

 

37.4

 

6.7

 

ひだほまれ

本年

29.5

(106%)

184

( 64%)

4.3

(-0.4)

33.3

(-2.1)

5.6

(-1.2)

 

前年

27.9

 

289

 

4.7

 

37.1

 

6.6

 

 

平年

27.8

 

289

 

4.7

 

35.4

 

6.8

 

栽培条件:移植5月18日 栽植密度22.2株/u 1株4本稚苗移植 基肥N=0.5kg/a

平 年 値:過去5年間の平均値

 (   )内の数値は対平年値

 

2.生育状況と当面の管理

1)生育状況

   今週になり日中快晴となっているが、最低気温は低く推移している。

   湛水管理としているため、草丈は徒長気味で、分げつも少ない。また葉齢も進んでいない。葉色は一部の品種を除き濃くなってきているので、様子を見ていきたい。

 

2)病害虫等の発生状況

   イネミズゾウムシが5月末から飛び込んできていたが、やっと被害は収束し始めている。

   イネツトムシが広範囲に発生し、食害している。この時期から発生が多いのはあまり見られない現象である。またニカメイガの死骸も散見される。

   葉いもちの発生は無いが、カリ欠乏と思われる赤がれ症が多く見られる。

 

3)今後の管理

   活着しているところは、この快晴を利用して早期中干しを実施したい。これは、土壌中のガス抜きや田面をある程度硬くする程度とし、いったん落水してから2〜3日干すものとし、田面にヒビが入ったら入水すると良い。

    生育がみすぼらしいので追肥をしたくなるが、去年いもち病が大発生した「ひとめぼれ」や「コシヒカリ」は当面見合わせは方が良い。

 

 

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